フィンテックとは(2)?
保険分野も面白いと思いました。
IOTとつながり、例えば自宅のセンサーが家に誰もいないときには自動的に盗難保険に入ってくれたり、料理をしている最中は火災保険に入ってくれたりするかもしれません。自動車が自宅の駐車場に止まっている間は車両保険のみ、運転しているときには事故補償が設定され、高速道路に乗れば少額の掛け捨て保険が引き落とされるような自動車保険が可能になるかもしれません。と著者は言っています。
実際アメリカにトロフ(Trov)というマイクロ保険を販売しているフィンテック企業があります。この会社はスマートフォンやデジカメなどのでデジタル機器を対象にした少額保険を販売しています。このマイクロ保険のすごいところは、スマートフォンからいつでもオン・オフができる点です。
例えばデジカメに保険を掛けたとしましょう。通常のこの手の保険は年単位の契約が基本ですが、トロフの保険なら旅行に出かけるときは保険を「オン」にするような使い方が可能です。トロフは盗難や破損のリスクが高いときだけ利用できるオンデマンド保険なのです。
フィンテックはらゆる金融サービスを少額化・短期化・細分化する力を持っています。この力とIOTが結びついたとき、様々なマイクロフィンテックサービスが誕生するでしょう。
このマイクロ保険を日本でやる場合、少額短期保険が該当するでしょう。日本少額短期保険協会のホームページを見ると、資本金1000万円で会社を作ることができるようです。営業保証金も収めないといけないことから、1000万円に加えて、運転資金も必要になるということのようです。
http://www.shougakutanki.jp/general/consumer/insurance.html
ある本に銀行を作るには5億円くらいかかるとかいてありましたが、それに比べれば少額でできるんだなあ、と感じました。
そして、考えると恐ろしいでですが、ライフログの経済化です。
実際、クレディテックはSNSでつながっている知人・友人を「与信」の判断材料として利用しています。さらに低所得者向けの少額ローンを提供しているアメリカのゼストファイナンス(ZestFinance)は、貸出金利を設定に7万もの変数を分析して借り手の貸し倒れリスクを計算するアルゴリズムを利用しています。
実は食事内容ももうすでに利用されているかもしれません。
これは、自分のあらゆる行動、言い換えれば「ライフログ」が価値を持つライフログエコノミーともいうべき時代の到来を意味しています。
自分のいろいろな行動が金銭的な価値に換算される未来です。
お金を貸すには、この人はどういう人かを判断する方法が重要だし難しい、言葉だけでは判断は当然にできない。
言葉と、行動がつじつまがあうか、合わないかが重要になるように考える。
そのため、法律でも、人的担保か物的担保が言われている。
将来はその2つがなくても、ライフログにより大金を貸してくれる時代になるのだろうか。。。
どういったライフログの人が、お金をかえすのか本当に興味があります。