がんの原因について

生活習慣の関連では、タバコを吸う人、肉や脂っこい料理が好きで野菜を食べない人、毎晩大酒を飲む人、運動の嫌いな人もがんにかかりやすい傾向があります。

偏った食生活やほとんど運動をしないライフスタイルは、免疫力を落とし、がんの発生に深くかかわっていることが明らかになってきました。逆に言えば、がんはバランスをよい食事と、免疫力を高める生活を続けていけば、予防できる生活習慣病であることがわかります。
ただし、がんの中には、ウイルスで発生するがんもあります。

たとえば、肝炎ウイルスによる肝がん、ヒトパピローマウイルスによる子宮頸がん、成人T細胞白血病ウイルスによる白血病が、ウイルスで起こることが証明されています。

ピロリ菌による胃がんも、近年の 大きな話題です。強酸で最近が住めないと考えらていた胃の表面にピロリ菌が長年生息し、萎縮性胃炎を起こし、遂には胃がんを起こす。

ピロリ菌は、胃の粘膜中の尿素を分解してアンモニアを発生して、これで自らを守っているのです。このピロリ菌のあるなしで、胃がんのリスクは10倍違うということがわかってきたようです。

また大気汚染など、化学物質が原因となることもわかっています。 ハーバード大学の論文(1996年)によれば、がんの原因は、次のようなものです。

◎がんの原因と考えられるもの

喫煙30%、成人期の食事・肥満30%、座りきりの生活様式5%、職業要因5%、がんの家族歴5%、ウイルス・他の生物因子5%、周産期要因・成長5%。生殖要因3%。飲酒3%、社会経済的状況3%、環境汚染2%、電離放射線・紫外線2%、医薬品・医療行為1%、塩蔵品・他の食品添加物・汚染物1%

すなわち、禁煙し、食事に気を付け、運動するだけで、がんの3分の2は予防できることになります。がんは、このようにいろいろな原因が考えられていますが、実際にはこれらの因子が複合的に関わっているようです。

がんは一般に、40歳くらいからかかる人が多く、年をとるとともに増えていきます。がんは老化の一種でもあるのです。 



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