がんの大きさについて
がん細胞一個の大きさは、1ミリの100分の1程度のようです。1ミリ大で、100万個、1センチ大で10億個もあります。10億は2の30乗にありますから、がん細胞が30回ほど細胞分裂を繰り返したことになります、この大きさになるのは、10年から20年かかる計算です。
つまり、がん検査でわかるくらいの大きさになるまでに、10年~20年かかるということのようです。ずいぶんゆっくりです、しかし、ここからが問題です。
1センチぐらいの大きさのがんでは、ほとんど自覚症状がないということのようで、その後2~3年で6回分裂すると、がんの大きさは4センチになります。この大きさが8センチになるには、1~2年に3回分裂すればいいことになります。 つまり、1センチになるには長い年月が必要なのに、8センチになるには、以後わずか数年しかかからないということです。
そして問題は、大半のがん患者さんが、数センチになった頃にようやく症状に気づき、病院で受診して、進行がんと診断されるということです。