グローバリズムと保護貿易主義について
特に19世紀の後半から20世紀前半にかけての世界では、貿易や労働力の移動などを見ると現在に匹敵するものであったこと、資本移動については今以上に盛んに行われていたことが現在に匹敵するものであったこと、資本移動については今以上に盛んに行われたことが、歴史統計の整備によって確認されつつあります。
この19世紀後半からのグローバル化のことを第一次グローバル化と呼ぶ歴史家も増えてきた。それでいくと現代は第二次グローバル化の時代なのです。
ここで重要なのは、第一次のグローバル化が第一次世界大戦によって終わったということです。(グローバル恐慌の真相を読んで中野剛志・柴山桂太著)
経験からでは、グローバル化の先は戦争となっている。これは自由化が進めば、幸せな反面、摩擦が起こるということだろう。グローバル化自体がアメリカなどの先進国の押しつけ、と言う人もおり、先進国側が利益を最大化したいという狙いがあるということです。
そう考えると、国家間での摩擦が起こってもおかくしくない。国際的には、戦争は違法となっており、過去のようなことは起こりずらいと思いますが・・・。
しかし、グローバル化がすすみ、そのことにより、恐慌がおこれば、これとは反対の、保護貿易主義といわれる保護貿易が主流になってくる、そうなると、これもまた、世界大戦を引き起こしている。過去の保護貿易とは主に連合国のアメリカやイギリスの対応政策です。ニューディール政策やブロック経済といわれる対策です。これらの国が内需や植民地で世界恐慌を乗り越えたのに対し、第1次大戦で植民地を失っていたドイツやイタリアなどいわゆる枢軸国はブロック経済のような対応が出来ず、世界恐慌の影響を大きく受けました。そういった混乱の中から生まれたのが「ナチス」や「ファシズム」でした。そして、第2次世界大戦に突入しています。