「うちはがん家系なのよ」について
「うちはがん家系なのよ」
という人がいます。
「病気は遺伝する」という説を、がんに当てはめたものです。一部の例外(家族性乳がん、家族性黒色腫など)はありますが、がんは遺伝子であるDNAの損傷から始まるもので、親からもらった遺伝子からは直接発生しないようです。
ただし、明らかに「がん家系」は存在します。現に私の家系はがん多発家系で、父親、母親、母親の父親、母親の母親、父親の父親、父親の母親、すべて、がんになっています。これは遺伝子から伝わるというよりも、食事の習慣などが似ているために、その家系に多発すると考えられています。
すべてのがんの5%が、家系由来とされています。
逆に、家族や親せきに全くがんの人がいないため、検診も受けず、安心しきっている人があいますが、油断は禁物です。がんは2人に1人の時代になりつつあることを忘れないでください。