若者の可処分所得について

手取り所得が男女逆転日本で初めての現象が!30歳未満の単身世帯を対象にした総務省の調査(2009年)によると、女性の可処分所得が21万8000円と男性を2600円上回り、初めて男女が逆転。男性が多くはたらく製造業での賃金が抑えられる反面、女性が多く占める医療・介護分野における給与水準が上向いてきたことが影響した。(「経済ニュース」見方を変えればこんなに儲かる 森永卓郎著より)

2014年をみると、男性23.0万円、女性18.3万円( 若年層の消費実態(1)
https://www.nli-research.co.jp/files/topics/53556_ext_18_0.pdf )となっており、女性は減少し、男性は増加している。2009年は一時的な出来事だったようです。

話は変わりますが、このレポートをみると、可処分所得は、バブル期より、ほとんどずっと増加している。このことを考えると、若者は、お金をもっているということになります。

いろいろな経済学者さんは、若者はお金を使わないというが、2009年ごろまでは、男性も消費を伸ばしている。そして、貯蓄率も男性は、年々増加させている。この貯蓄率だけをみれば、お金を使わないということもいえるかもしれない。

平均年収が年々減少する世の中ですが、若者は可処分所得を伸ばしている。

この若者がお金を使わない理由は、非正規雇用の問題が大きいのではないだろうかと考えます。

統計局ホームページ( https://www.stat.go.jp/info/today/097.html#k1 )をみると、年齢別の非正規雇用の割合をみると、25歳から34歳では、1990年、11.7%で、2014年、28%となっている。若者の非正規雇用が倍以上に膨らんでいるということです。全年齢の割合でも、1990年に比べて2014年は倍以上になっている。非正規雇用が4割ほどになっています。

そして、経済学者は、若者はフラット35など低金利でお金を貸してくれるのに、家を購入しないといい、また、低金利でも車なども購入しないということをいいます。

これは非正規の状態で将来が不安定な中で若者も将来を不安に思っているからでしょう、そして、実際に年収が減少する先輩たちの姿をみると、将来に備えて大きな買い物を借金をしてまで買いたくないということでしょう。

経済が縮小している中で、私も経験していますが、今まで先輩がLを購入いていたら、自分はM、若しくはSを購入しないといけないな、と直観的に感じてしまいます。

経済って気分が左右されることはよく言われます。現在は、それに現実に年収が下がっています。これを、払拭するには日本に、なにか高評価の材料があれば、いいのにというところでしょう。

やはり少子化の問題は大きいのかもしれません。

少子化対策には、GDPの数%はお金を使わないといけないという経済学者さんがいます。

また、フランスでは移民の人が子供を多く生んでいるということも言われています。

ただ移民の問題は、法律の問題、戸籍の問題、文化の違い、宗教の違い、日本人としてのプライドの問題、言葉の違い、表現方法の違い、貧富の差の違い(外国人が裕福な場合、またはその逆の場合)など様々なことに国民が考え方を変えていかなくてはなりません。そして結構時間がかかりそうです



Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

前の記事

がん告知について

次の記事

空洞化について