不信社会日本について
不信社会日本。他者に対する信頼のない社会で人々が連帯することはおよそ不可能であろう。ところが、驚くべきことに、日本社会とは他者を信頼することが容易でない社会なのである。「一般的にいって、人々は信頼できると言えるか、慎重に接するにこしたことはないと言えるか」という問いに対して、いわゆる社会的信頼度の比較であるが、先進国においてはこの数値が最も低い国が日本なのである。用心のためにいくつかのデータを確認しておくと、Pew Research Centerの調査では、先進国の中での地位はもちろん、アジアの調査対象国中での最低の地位にあることがわかる。一方、World Values Surveyという別の調査の結果では、平均値を下回っているものの結果は改善される。ただし、質問を「人々はあなたを利用すると思いますか」と変えると、途端に先進国で最低の水準の地位に転落してしまう。(日本財政 転換の指針 井手栄策著)
私も実際に、World Values Surveyで、チャンスを得た場合、ほとんどの人があなたを利用しようとすると思いますか、それとも彼らは公正になろうとしますか?という質問をしらべた結果(2010-2014)があり、それをみてみました、質問文言は、チャンスを得たなら、ほとんどの人があなたを利用しようとすると思いますか、それとも彼らは公正になろうとしますか?このカードにあなたの返答を見せてください。1は「人々があなたを利用しようとするだろう」ことを意味し、10は「人々が公正になろうとするだろう」ことを意味します。というものです。スウェーデン、アメリカ、中国、シンガポール、韓国、オールトラリアを見てみましたが、人々は公平になろうとするだろうという回答は日本が、3.3%で低いグループに位置した。ただ、アメリカやシンガポールでも、3.8%、3.2%と低い。人々はあなたを利用しようとするでしょうという質問の項では、アメリカが一番高く、5.4%というものです。他国はそれ以下ということです。1~10の段階の中を詳しくみると、日本人は、1~10の段階の中で、5前後を回答した人が多いという結果でした。他の各国は、5、6、7,8と、5以上の数字を回答している人が多いようである。それらのことを考慮すると、最低水準になるというこでしょう。なんでも、中庸を選択する日本人の悪い癖かもしれない、しかし、公正になろうとするを現実に選択していないことを考えると信頼していないということでしょう。人々が公正になろうとするだろうが、スウェーデンは、10.4%です。
人を信頼し和を大切にとか、チームワークが大事ということを教育しているが、そういう結果のようです。スウェーデンだけでは、わからないが、ヨーロッパは、社会的信頼性が高いのかな。