歯周病にポピドンヨードのうがいはどうなの!?
歯周病にポピドンヨードのうがいはどうなの!?
扁桃感染、上咽頭炎、歯性感染(虫歯と歯周病)が、三大病巣感染となる。この部位のいずれかに慢性的な炎症や感染が起こっていると、全身の離れた臓器や皮膚、関節などに炎症などの異常が起こることがある。このことは、腎臓病を治す本 (著者 堀田修)に書かれていました。そして、腎臓病の糸球体の炎症が、この病巣感染と関係が深いということをいっています。
歯周病が全身へ影響をあたえ、糖尿病や腎臓病そして潰瘍性大腸炎などにも関連する。
そう考えると、簡単にできることは、うがいでしょう。歯周病を抑制できないか、、。
歯周病は、歯を失う原因の37.1%を占め、第1位である。有病率は30代で、6割から7割で、3人に2人が歯周病にかかっている。
歯周病とは、歯と歯ぐきの間に繁殖する細菌に感染し、歯の周りに炎症が起こる病気です。 炎症が歯ぐきに限定されているときは歯肉炎、それ以上に進行すると歯周炎(歯槽膿漏)と呼ばれます。
原因は、400種類前後ある細菌が口の中におり、ブラッシング不足、砂糖等が過剰になると、ねばねばの物質を作りだすようです。そのねばねばが歯にくっつきます。それがプラーク(歯垢)だそうです。
プラークは、うがいでもおちず、プラーク1mgに10億個の細菌が住みついているようです。
プラークが進むと、歯石になります。
予防・治療の基本は、ブラッシングと歯石の除去のようです。
歯周病の管理におけるポビドンヨードの効果と役割:レビュー
ゲイリーグリーンスタイン博士
このレビューでは、結論として、文献は、PVP-I(ポピドンヨード)の利用がいくつかの歯周病の管理に潜在的に有益であることを示唆しています。ただし、この評価は限られた数の研究に基づいているため、この評価を検証するには追加の臨床試験が必要とある。
非外科的歯周治療中のポビドンヨードによるすすぎの効果に関する系統的レビュー P.ザールマン MAプハン T.アッティン PRシュミドリン
このレビューでは、水、生理食塩水、すすぎなしと比べていますが、PVPヨウ素の補助的な使用は、臨床的意義が小さいから中程度ですが、臨床的な歯周病ポケットの深さの減少を増やす可能性があります。
歯周病菌に対するポビドンヨード製剤の有効性 中川 ・保坂・石原・平石・佐藤 ・小川・鴨居
結果は、ポビドンヨードうがいが歯周病の原因菌に対して迅速な殺菌活性を有することを示しています。
ポピドンヨード含有含嗽剤 (イソジンガーグル®) の歯周縁下細菌叢および臨床症状に及ぼす影響
小川 ・小延 ・鴨井 ・太田 ・ 清水 ・山田
イソジンガーグル ® による含嗽は臨床症状の改善のみならず、口腔内の細菌叢を臨床的に健康な状態に保つことから、日常におけるその有用性が示唆された。
これらをみると、効果はないことはないが、はっきりとした結果はえられていないというものと、歯周病原因菌に効果があったというものがあります。
ちなみに、イソジンガーグル7%の効能効果は、咽頭炎、扁桃炎、口内炎、抜歯創を含む口腔創傷の感染予防、口腔内の消毒となっている。
私は、コロナウイルスの蔓延で、ポピドンヨードのうがいを夜に行っている。それも賛否両論あるが、歯周病のためにも効果の可能性があるのなら続けてみたい。