糖尿病の方々が、熱中症弱者である

糖尿病の方々が、熱中症弱者である

<オムロンホームページより>

日本における熱中症の実態調査によると、高血圧、糖尿病、心血管疾患、認知症があると熱中症になりやすいと言われています。糖尿病でない人い比べ、糖尿病を持つ人が熱中症になりやすい理由はいくつか知られています。

血糖コントロールが悪いと、血管や神経が損傷を受けやすいので、汗腺の働きが悪くなり、汗がかきづらくなり、効果的に身体を冷やすことができにくくなります。また、血糖が高いと尿に糖と共に水分が出やすくなります。高血糖の糖尿病患者さんが、「のどがよく渇く」「トイレが近い」という症状は高血糖で尿糖が多くなっている証拠です。その結果、身体の中は水分が多く失われ、脱水の状態になっています。

良好な血糖コントロールのためには運動が欠かせませんが、夏場に猛暑が続くと、普段通りの運動はしづらくなると思います。そのため、インスリンの効きが悪くなり血糖値が高くなりやすい人がいます。また、脱水の防止のためと冷房のきいた部屋に閉じこもりぎみなのに、糖分の多く入った飲料を飲むために高血糖になっている人もいます。涼しい時間帯に運動する習慣をつけることと、むやみに糖分の多く入った飲料を飲まないようにすることが大切です。

インスリン製剤は熱によって中に入っているインスリンが変性し、働きが悪くなることがあります。

(オムロンホームページ

https://www.healthcare.omron.co.jp/resource/column/qa/195.html#:~:text=%E7%B3%96%E5%B0%BF%E7%97%85%E3%81%A7%E3%81%AA%E3%81%84%E4%BA%BA%E3%81%84%E6%AF%94%E3%81%B9,%E3%81%8C%E5%87%BA%E3%82%84%E3%81%99%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82       )

<糖尿病ネットワークホームページより>

英国糖尿病学会(Diabetes UK)は以下のことについて注意を喚起している。

・ 暑い夏には血糖コントロールになおも注意

 気温の高い夏には体を動かさずに、じっとしている時間が増える。運動療法をふだん通り続けるのも難しくなり、血糖値が通常よりも高くなりやすい。

 その反面、気温が高いときには血行が良くなり、インスリンを注射すると注射した部位からインスリンが迅速に吸収され、効きが速くなることがある。その結果、少し運動しただけで低血糖を起こすおそれがある。

 インスリン療法を行っている人は、血糖自己測定を行い、血糖値の変動について普段以上に注意する必要がある。それに応じて食事やインスリン投与量を調整する必要がある場合もある。

・ 高温や直射日光からインスリンやセンサーを守る

 高温や直射日光の暴露は、インスリン、血糖値測定器やセンサーにも影響を及ぼす。高温や直射日光にさらされるとインスリンは変性して働きが失われてしまう。血糖値が予想以上に高く出る場合は、インスリンに変性が起きていないか検討してみる価値がある。

 インスリンが熱により変性すると、一般的に透明なインスリンは濁り、曇っているインスリンは粒子状になり容器の側面に付着する。直射日光にさらされたインスリンは茶色がかることもある。これらの変化したインスリンは使用しないようする。不明な場合は、主治医やかかりつけの看護師、薬剤師に相談しよう。

 暑い時期には、インスリンを冷蔵庫やクールバッグに保管すると安心できるが、その場合は凍結しないように気を付ける必要がある。また、血糖値測定器やセンサーも、なるべく室温に近い直射日光の当たらない場所に保管する。

・ 自律神経の働きが低下し汗をかけないことも

 政府は、節電や地球温暖化対策として、エアコンの設定温度を28度にするように求めている。しかし、これが熱中症を引き起こすひとつの原因になっている場合もある。

 気温が28度でも湿度が高いと、熱中症を起こす危険性が上昇する。さらに、糖尿病で血糖コントロールが良くなかったり、脳卒中などの既往歴のある人は、体温を調整する自律神経の働きが低下している場合がある。

 体温が上がっているのに汗をかけなくなると、熱が体にこもってしまう。エアコンを28度に設定しても、実際の気温がもっと高くなっている、あるいは湿度が高く、熱中症の危険度が高い状態になっていることがある。

 なお、汗を激しくかくと、水分とともに汗に含まれる塩分も失われるので、塩分の補給が必要になる。しかし、汗をかいていないのであれば、塩分補給は効果がない。逆にスポーツドリンクなどは糖分が含まれるので、飲み過ぎは血糖コントロールの悪化につながる。

 気分が悪くなりそうであれば、扇風機を併用したり、エアコンの設定温度を1〜2度下げることが勧められる。

小児や高齢者、糖尿病など持病のある人は体温調節機能が弱い「熱中症弱者」として認識する必要があると注意喚起を行っている。これらの人々は熱中症にかかりやすいので注意が必要だ。

(糖尿病ネットワーク

https://dm-net.co.jp/calendar/2018/028325.php    )

糖尿病の人が、熱中症弱者である理由として、

オムロンホームページも糖尿病ネットワークのサイトも、糖尿病の人が、熱中症弱者である理由として、

糖尿病の人は、自律神経の働きが低下しがちで、体温調節ができず、汗をかかない。そして、熱が体にこもる。

熱がこもると、あついので、水分をとる、スポーツ飲料などを飲むと、糖分が過剰になる。血糖コントロールが悪化する。

また、血糖が高いと喉が渇き、トイレが近くなり、尿に糖と共に水分が出やすくなります。そして、水分が失われ、脱水となる。とも考えられる。

また上の記述に加えて、血糖コントロールが悪いと、血管や神経が損傷を受けやすいので、汗腺の働きが悪くなり、そして、汗がかきづらくなり、効果的に身体を冷やすことができにくくなる。そして体温上昇する。という悪循環になることも考られる。

ということのようです。

そして、インスリン注射器の注意が書かれている。基本的には、未使用のインスリン注射薬(カート、バイアル)は凍結をさけ、2~8℃で遮光保存し使用開始後は、室温で遮光保存する。また、注入器一体型インスリン注射薬を使用している場合は、使用中は遮光して室温保存し、冷蔵庫に保存しない。

夏になると、高温や直射日光にさらされる機会が増えます。

インスリンはたんぱく質で出来ている為、長時間・高温に放置した場合、 約37℃以上になると変性する 、といわれている。

また、光によりインスリンの含量が低下するともいわれています。

高温や直射日光で、インスリンは変性してしまう危険性があるということです。

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