夏はすっぱいもので乗り切れるか。

夏はすっぱいもので乗り切れるか。

夏になるとすっぱものが食べたくなる。私も、そういう感覚がある。

夏はすっぱいものでのりきれるか。結論的には、すっぱいものばかり食べて乗り切るのは難しそうである。

汗の成分は、99%が水分、残り1%が固形分のようで、大部分はナトリウムといわれている。

不感蒸泄として、汗以外の水分が、約600ml/日排泄されいる、また、汗は、サッカー、26℃、1.5時間で、2000ml、ゴルフ1R、23~32℃、4,7時間で、1075gとなっている。

(日本救急医学会 https://www.jaam.jp/dictionary/dictionary/word/0515.html      )

(ポカリスエットホームページ  https://pocarisweat.jp/hydration/sweat-amount/   )

これから考えると、夏には、あっさりした(水分が多い)もので、塩味の利いたものが食べたくなってもいいように感じます。

まさにそういう人も、結構いると考えます。

そちらの方が理にかなっているとも考えられます。

酸っぱいものといえば、クエン酸が連想されます。また、ビタミンCも酸味があります。

レモンには、クエン酸も含まれますし、ビタミンCも含まれるのは有名です。

私は、夏とくればビタミンCという印象が強いように感じます。

レモンにはクエン酸1.5~4g含まれているようです。

クエン酸製剤のクエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム水和物配合製剤ウラリットUという薬があり、効能効果は、痛風並びに高尿酸血症における酸性尿の改善とアシドーシスの改善に用いられます。

ウラリットUは、散剤の場合、1gに、クエン酸カリウム(463mg)クエン酸ナトリウム2水和物(390mg)が含まれています。

酸性尿の改善には、1日1gを3回経口投与します。

ウラリットU1日分で、ざっくりですがレモン、1個~2個分くらいです。

1日量は、3g、したがって、クエン酸ナトリウムは、3×390mg=1170mg

クエン酸ナトリウム2水和物の分子量は、294.10です。分子式は、C6H5Na3O7・2H2O です。(ウラリットU添付文書より)

したがって、294.10g/molです。

1.170g:X=294.1:69  (Naを23g/molとして計算)

X=約0.274g=274mg

食塩相当量としては、ナトリウム(mg)×2.54÷1000=食塩相当量(g)ですから、274mg×2.54÷1000=0.695gとなり、

ウラリットUを、痛風並びに高尿酸血症における酸性尿を改善させようとして服用しても、食塩相当量としては、0.7gぐらいということです。

したがって、夏の暑いときは、汗で失うときの食塩量にはそんなに影響しないというとでしょう。これは、夏の場合はデメリットのように感じるが、1年を通じて服用することをかんがえれば、Na摂取量に影響を与えないほうがメリットが大きい。

服用する人が、高血圧等で食塩制限していた場合でも影響は少ないからです。

ウラリットUは、副作用も報告されており、0.1~1%未満、AST上昇、ALT上昇、胃部不快感、下痢、などがある。

これに比べて、重曹(炭酸水素ナトリウム)の場合は、どうでしょうか。

効能効果に、アシドーシスの改善、尿酸排泄の促進と痛風発作の予防とあります。

禁忌として、1 . ナトリウム摂取制限を受けている患者(高ナトリウム血症、浮腫、妊娠高血圧症候群等)[ナトリウムの貯留増加により症状が悪化するおそれがある。]と記載があります。

用法・用量は、、炭酸水素ナトリウムとして、通常、成人 1 日 3 ~ 5 gを数回に 分割経口投与する、となっています。

分子式NaHCO3、分子量84.01です。(炭酸水素ナトリウム添付文書より)

1日3回、1日量4gとした場合は、

84.01:23=4g:X  (Naを23g/molとして計算) 

X=約1,095mgとなり、

食塩相当量に換算すると、1,095×2.54÷1000=約2.8gとなります。

重曹は、禁忌にナトリウム摂取制限を受けている方々が記載されるのが理解できます。

厚生労働省が2014年3月に発表した「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」の報告書によれば、18歳以上の男性は1日当たり8.0グラム未満、18歳以上の女性は1日当たり7.0グラム未満という目標量が定められています。 

高血圧の治療においては食塩制限が重要で、日本高血圧学会は1日6g未満を推奨しています。

したがって、夏の暑いときは、クエン酸のすっぱさだけを追い求めていると、Na摂取量が不足する可能性があることがわかる。

上に記載したように、サッカー1.5時間(26℃)で、汗のかく量が、2000mlであり、体内のミネラル組成により値が変動するが、Na濃度は、Na0.9g/Lのようです。しかし、濃度の目安は、実測値には15倍ほどものばらつきがある、とされいます。(ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%97 )計算すると約2gほどになるが、約2gほどのNaとしたら、2000mg×2.54÷1000=約5,0g(食塩相当量)ということです。

注意したいところです。

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