副腎皮質ホルモン外用剤(市販薬)について

副腎皮質ホルモン外用剤(市販薬)について

皮膚のバリア機能とは体外からの異物の侵入を防いだり、体内の水分の蒸発や体液の漏出を防いだりする皮膚の働きのことです。この働きは、主に角質層の物質の通過しにくさに起因します。角質層は、物理的・化学的刺激に対して非常に安定な細胞膜で覆われた表皮角化細胞の周りをセラミドやコレステロールなどからなる角質細胞間脂質が満たしているようです。

経皮吸収経路については、経表皮経路には角質細胞間隙を経由する細胞間経路と角質細胞内を経由する細胞内経路の2つがあり、細胞内経路よりも細胞間経路を主に経由して薬は吸収されると考えられています。

角層細胞の層数は手掌や足底で100層以上、前腕で約14層、顔面が10層以下、外陰部が6層であり、部位で角質層の厚さが異なることが知られています。そしてこの角質層の厚さがバリア機能に影響すると推察されるというこです。(マルホホームページ   https://www.maruho.co.jp/medical/pharmacist/infostore/vol02/02.html   )

1フィンガーチップユニット(FTU)

第2指の先端から、第1関節部まで、チューブから押し出された量。一般的に、手のひら2枚分(体表面積の2%)の面積に塗るとされている。約0.5gである。チューブの口径により重さが変わる。

使用方法は、1日2回で、1週間くらいまで使用が一般的です。副腎皮質ホルモン外用剤の市販薬で、2箱以上使うという場合は医療機関へ。

副腎皮質ホルモン外用剤副作用

適切に使用すれば、全身的副作用は、問題にならない。局所的副作用、ステロイド潮紅、皮膚萎縮、多毛、皮膚感染症、色素沈着など。

軟膏は、一般的には、乾燥型皮膚疾患、湿潤型皮膚疾患に適用できる。

クリームは、一般的には、乾燥型皮膚疾患に適用され、湿潤型皮膚疾患には不適とされている。

副腎皮質ホルモン外用剤(市販薬)

分類医薬品
ストロンゲスト市販薬無し
ベリーストロング市販薬無し
ストロングベタメタゾン吉草酸エステル、フルオノシノロンアセトニド
ミディアムプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA)
ウィークプレドニゾロン、デキサメタゾン酢酸エステル

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