膀胱炎は、基本は病院へ

膀胱炎は、基本は病院へ

膀胱炎とは、膀胱内に細菌が侵入し炎症を起こす病気です。細菌が膀胱から尿管を通り、腎臓まで到達して血液内に侵入すると腎盂腎炎を発症することもあります。

膀胱内に細菌が侵入することが原因で、女性に多く発症します。

膀胱炎では、排尿痛、頻尿、尿混濁、尿の異臭、血尿などの症状がみられます。膀胱は筋肉層が厚く、細菌が膀胱壁を超えて血液に侵入することはないため発熱は認めません。しかし、細菌が腎臓を通して血液内に侵入すると、腎盂腎炎として発熱します。

軽症であれば、自然治癒することも多い。免疫力が低下していない人ならば、水分をしっかり摂取する、トイレにこまめに行く等正しい対処法を行うことができれば、薬を服用しなくても自然治癒が見込める場合があるようです。

通常は、医療機関かかる方がいいと考えますが、治療は、ほとんどの膀胱炎は細菌感染症であるため、抗菌薬治療を7~10日間程度行うと完治します。症状は治療を始めて2、3日でよくなることがほとんどです。しかし、症状がよくなったからといって治療を自己中断すると、膀胱内に少し残っている細菌が強くなって繁殖してしまい、難治性の膀胱炎に進展することがあります。そのため、医師の指示通りに治療を行うことが重要です。(  Medicalnoteより      https://medicalnote.jp/diseases/%E8%86%80%E8%83%B1%E7%82%8E?utm_campaign=%E8%86%80%E8%83%B1%E7%82%8E&utm_medium=ydd&utm_source=yahoo  )となっています。

種類は、単純性膀胱炎、複雑性膀胱炎、間質性膀胱炎、嚢胞性膀胱炎、真菌性膀胱炎があり、ドラッグストアなどで、市販薬を求める女性で多いのは、単純性膀胱炎の場合にあたると考えられます。

薬局、ドラッグストアでは、市販の抗生剤の内服は売っておりませんから、漢方薬をすすめられる可能性はあります。尿が出にくい、残尿感、排尿痛に猪苓湯、排尿時の尿道の痛み、残尿感に竜胆瀉肝湯や、五淋散などがあります。

例えば、五淋散の成分は、

ブクリョウ(四環系トリテルぺン酸(エブリコ酸)、多糖、エルゴステロール、利尿、抗炎症)

トウキ(フタリド類(リグスチリド)などの精油、婦人薬)

オウゴン(フラボノイド配糖体(バイカリン)、フラボノイド(バイカレイン)、緩下、利尿、抗炎症)

カンゾウ(トリテルペンサポニン(グリチルリチン酸)、矯味、去痰、鎮痛、鎮痙)

ジオウ(イリドイド配糖体、強壮、解熱)

タクシャ(トリテルペン類(アリソール)、利尿、尿路疾患)

モクツウ(トリテルペンサポニン(アケボシド)利尿)

カッセキ(含水ケイ酸アルミニウム及び二酸化ケイ素、利尿、消炎)

シャゼンジ(粘液性多糖、イリドイド配糖体、フラバン配糖体、消炎、利尿、止瀉、鎮咳)

シャクヤク(変形モノテルペン配糖体(ペオニフロリン)、鎮痛、鎮痙、婦人薬)

サンシシ(イリドイド配糖体(ゲニポシド)、カロテノイド、鎮痛、利胆、止血、消炎)

抗生物質が、ドラッグストアでは、ありません。膀胱炎に、厚生労働省や学会などの公的機関から、「膀胱炎の治療マニュアル」という形で公式に発行されているものはないようですが、標準では抗生剤が使用されるものと考えます。しかし、抗生剤を使用しないときはどうなるか、ですが、以下の文献がありました。

[急性膀胱炎は常に抗生物質が必要ですか?]

概要

急性合併症のない膀胱炎の患者17人を対象に、発症の初期(発症から最大12時間)に抗生物質療法をスキップすることを試みました。すべての患者は、ケトプロフェン(フラマックスフォルテ)100 mgを1日1回5日間、ハーブ製剤のカネフロンH 2錠を1か月間服用しました。患者の82.4%で抗生物質なしで急性合併症のない膀胱炎が治癒した。症例の17.6%は抗菌薬の追加投与が必要でした。

Kul’chavenya EV, Breusov AA, Brizhatyuk EV, Shevchenko SY. Urologiia. 2016;(1):25-28.

※ハーブ医薬品のカネフロン®Nには、粉砕されたローズマリーの葉、センチュリーハーブ、およびラベージルートの明確な混合物であるBNO 2103が含まれており、25年以上にわたって尿路感染症の治療に使用されています。

人数が少ない試験ですが、約8割ほどが抗生剤が必要ではなかった、ということです。

これは、痛み止めの抗炎症作用や、ハーブの効果があったとも考えることもできますが、上でも、書いていますが、自然治癒するケースもあると考えます。

そして、具体的には急性膀胱炎の26%は、2週間以内に自然に治癒するともいわれているようです。

しかし、ドラッグストアなどで、利尿の作用をもつ漢方薬をつかったとしても、3日前後で、出血がひどいとか、排尿時痛がひどいとか、症状がよくならない場合は、病院を受診し、さらには、腰痛や、発熱があればすぐに病院を受診した方がいいように考えます。市販薬は、最小包装のものは、ちょうど3日分ぐらいですので、その時点で状態をよく考えるのがいいように思います。

(https://baila.hpplus.jp/24363/1)このホームページの先生は、2日たっても治らない場合は、病院に行きましょうといっています。

膀胱炎は基本的には、抗生剤の内服が薬局、ドラッグストアには売っていないので、病院に行く方がいいように考えます。

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