定期保険・養老保険・終身保険とは
○期間が決まっている定期保険
定期保険の定期とは、「期間が定まっている」という意味です。
保険期間は短いもので1年、あとは10年とは、60歳までとかです。
これは、「その間だけ何かあったら保障しましょう」ということです。
最近では、保障期間が95歳をこえるものもありますが、こうなるとほとんど死ぬまでの保障です。
例えば銀行の定期預金は、一定期間預けると通常の預金よりも高い金利がつきますが、銀行のそれと混同して、定期保険も定期預金と同じようにある一定期間が過ぎると、支払った保険料総額より多くお金が戻ってくると勘違いしている人がいます。
それは全くの誤解です。
定期保険は、その期間内に保険事故が発生すれば保険金が支払われますが、その期間が無事に過ぎるとお金は一銭も戻ってきません。
まさに、掛け捨ての保険が定期保険なのです。
保険期間が10年程度の短いものは、健康状態にかかわらず同じ保険期間で更新できますが、更新時に保険料は上がります。
○満期のある養老保険
養老保険は、ちょっと難しい言い方をすると、「生死混合保険」と言われます。
この意味は、生きていても死んでも保険金が支払われるということです。
保険期間に定めがあるのは定期保険と同じですが、その期間が終了すると、それまでの死亡保険と同額の満期保険金を受け取ることができます。
つまり、「満期」がある保険が養老保険です。
郵便局の簡易保険はこれが主流です。
保険期間と保険金額が同じだとすると、養老保険は定期保険よりも保険料がずっと高くなります。
○終身保険は必ずもらえる保険
終身保険の終身とは一生涯という意味です。
したがって、保険期間の定めがなく、亡くなったら保険金が支払われます。
人間はどんなに頑丈な人でもいつかは最期を迎えますから、必ず保険金がもらえる保険です。
一般に保険料の払込期間は、60歳までなど一定期間に終わるようになっていますが、亡くなるまで支払う終身払いというものもあります。