アルコール依存は早期発見が大事について

厚生労働省の研究班が2013年に行った、全国4000人余りを対象にした飲酒習慣などの調査によると、アルコール依存症の患者数は推計で109万人となり、10年前と比べ29万人も増加していることが分かった。 

アルコール依存症は、本人の問題について目が向きがちですが、周囲にはその何倍もの数の、苦悩や経済的問題などを抱えた家族がいることもわかっています。 

逆に言うと、一人のアルコール依存症者が立ち直れば、周囲の多くの方々が救われるわけです。 

アルコール依存症は治療の難しい病気とされています。しかし、回復はもちろん可能です。 

早期発見、早期相談が治療経過をよくする。 

経過が良い人の共通点とは、アルコール依存症は、今や誰にでも起こりうる病気になりました。 
飲酒の問題が発覚したときには、目を背けないで、できる限り早く専門家に相談しましょう。 
問題を軽視せず、状態が良いうちに治療につなげることが大切です。 

60歳以上の病気やケガを引き起こすリスクでもあります。 

飲酒はもともと、体に負担をかける行為です。 
アルコール依存症でなくても、酒が好きだという人は肝臓や膵臓などの病気にかかるリスクを抱えています。 
依存症者は、ただの酒好きとは比較にならないほど多くの酒をのんでいるため、体の病気にかかる危険性も、一般の人よりはるかに増大しています。 

WHOによると、アルコールが引き金となる病気やケガは、合わせて60種を超えます。 
アルコール依存症は、その全てのリスクを抱えた状態です。 

早期発見がいかに重要か、わかります。 

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