保険と貯蓄のちがいについて
保険は貯蓄のつもりで入っている人がいます。
とくに郵便局で入った養老保険などは、貯蓄の金額が郵貯の枠の1000万円を超えた人が、同じような目的で別に加入していることが多いようです。
しかし、保険と貯蓄は本来違うものです。
貯蓄はあくまでもお金を貯めることが目的で、保険はまさかのときのために保障を買うことを目的とした商品です。
保険と貯蓄の違いは、ある一定額を目標として貯めようとした場合、貯蓄の方は、少しずつ積み上がって最終的にその額に到達しますが、保険は、当初からその額が準備されていという違いがあります。
貯蓄を始めたけれど、途中で亡くなってしまった場合、貯蓄はそれまでにためたお金しか手元にないので、目標額には到達できません。
しかし保険の場合は、到達額である保険が支払われるので、万が一の場合にも目標が達成されるという違いがあるということです。
例えば、子供の学校の入学金を貯めることを考えてみてください。
入学前にお父さんが亡くなったとしても、それを養老保険や学資保険などで貯めていれば、入学金は万が一の場合にも準備できます。
また、貯蓄や預金はすぐに引き出せるけれども、保険からお金を用立てるのは手続きがちょっと面倒です。
つまり保険には必要な時にすぐには使えないという不便な面がありますが、反対に動かしにくい資金をつくるということであれば、都合がよいのです。
すぐに引き出せないことで、葬儀費用とか相続税の納税資金など、手を付けてはいけな資金を確保しておくのには好都合だからです。