団体信用生命保険で住宅ローンは相殺について
ある統計によると、サラリーマンの持ち家比率は7割を超えているそうです。
自営業者も含めて、家を現金で買える人はそうはしてないでしょうから、かなりの人が住宅ローンを抱えていることになります。
その住宅ローンは、旧住宅金融公庫から借り入れているか、民間の金融機関から借り入れているかのどちらかではないでしょうか。
ローンの借入に関しては、借入残高に対して「団体信用生命保険」に加入している場合がほとんどです。
これは、借主に万一のことがあった場合に、その保険でローン残高と同額になっていて、ローンは少しずつ返済されて残高が減っていきますから、保険金額もそれに合わせて減っていく「逓減定期保険」という商品です。
旧住宅金融公庫の場合、団体信用生命保険に加入するかどうかは選択となっていますが、実際には95%の人が加入しています。
保険料を毎年支払っているはずなので、公庫から住宅ローンを借りている人は、確認してみてください。
または、民間の銀行の住宅ローンは、一般的に強制加入で、その保険料は金利に すでに折込済みですから、別途支払うことはありません。
逆に健康を害してこの保険に加入できない場合は、ローンも借りられないことになります。
一般に告知のみの診査で、ローンの借り入れの書類と一緒に提出してしまうので、加入している感覚がないかもしれません。
この団体信用生命保険のおかけで、一家の主に万一のことが起こった場合は、ローンは消えてなくなります。
負債の中で一番大きな住宅ローンには、実はすでに生命保険がかっているというわけです。
ここで気を付けなければいけないのは、共働きなどの夫婦で自宅の持ち分を共有している場合です。
夫婦別々にローンを組み込んでいる場合は、一方にもしものことが起こった場合は、そちらのローンだけがなくなり、残された方はローンがを払い続けていくことになるのです。
共有名義の場合、住宅ローン控除や譲渡所得の特例措置が2人分受けられるというメリットがありますが、離婚とか離別のことも考えてローンを組むのが現実的だということです。