体内でのエネルギー消費について
生命を維持するために必要な最小限度のエネルギーを消費を基礎代謝といい、その量を基礎代謝量といいます。
年齢30歳の男性で、1520kcal/日、女性で1140kcal/日です。
基礎代謝量は性別、年齢、体格によって異なり、男性は女性に比べて高く、10代は高齢者に比べて高くなっています。
基礎代謝量は、食後2時間以上たってから、快適な室内環境で数十分間静かに仰向けになり、エネルギー源であるグルコースを燃やすために必要な酸素摂取量と、グルコースが燃焼しエネルギーに変化する時に発生する二酸化炭素量を測定することにより算出されます。
脳細胞のエネルギー源は、グルコースです。
ご飯やパンから摂った炭水化物は消化過程で分解されグルコースになり、これが血液にのって体中に運ばれます。大脳にはおよそ140億個の細胞があり、そのうちの約4億個が体中に命令を下しています。
この神経細胞のエネルギー源がグルコースなのです。
脳細胞のエネルギー必要量は、一日360キロカロリーと言われています。
脳は、その重量に比べてエネルギー消費が非常に大きいために、エネルギー源であるグルコースが完全に炭酸ガスに水と分解する過程で、消費した量を絶えず補給しなければ、はたらきが低下してしまいます。
心臓のエネルギー消費量は1日140キロカロリーですから、これに比べると脳細胞のグルコース消費量がいかに大きいかがわかります。