虫歯について
世界には、虫歯の極端に少ない民族が存在することが知られています。モンゴルの遊牧民の子供たちは、虫歯の数が極端に少ないのですが、彼らには歯磨きの習慣がないのです。これは、東京医科歯科大学が行ったフィールドワークによって明らかになったことです。なぜ、彼らは歯磨きをしないのに虫歯が少ないのでしょうか。その理由は食生活にありました。遊牧民の食べ物は乳製品と肉が中心です。肉はカラカラに乾燥させて保存食にします。乾燥した肉は、ビーフジャーキーやスルメのように、カチンコチンに硬くなり、なかなか噛み切れないので、いつまでも、もぐもぐと噛み続けることになります。これが口の中をきれいにし、顎を鍛えるのです。遊牧民は子供の頃からこうした歯ごたえたっぷりのものをよくかんで食べ、しかも甘いものをほとんど口にしないため、虫歯になりにくいのです。(歯と脳の最新科学 堀 準一著より)というとのようです。
私たちは、小さいころから、虫歯にならないように、歯磨きしなさいと、言われて育ちます。食習慣によって、虫歯を予防できるということです。歯は命という人もいるぐらい大事なものです。
①硬いものをもぐもぐ食べる。②甘いものを食べないことが重要ということがわかった。