インセンティブについて

人の行動をかえるためのインセンティブが必要です。インセンティブが人の行動を決めている、人はインセンティブによって行動しているということは、裏を返せばインセンティブの構造を変えることで、人の行動を変えることができるということであるし、インセンティブの構造を変えない限り人の行動は変わらないということを示唆している。

子供に勉強させる場合、いま勉強しておかないと将来に困るからという台詞はあまり効果がない。それは、「将来困る」ということが子供にとって勉強するインセンティブにならないから、子供の行動が変わらないのである。インセンティブとして機能しない理由は、まず第一に「将来に困る」ことが子供にとっては具体的でないため、子供はそれが自分に与えられるであろう罰則であることが理解できない点にある。第二の理由は、実際に勉強した場合に本当に将来困らないかというと、これはおそらくその発言をした親にもそれほど自信のあることではないから、親のほうもそれが罰則であることを子供に理解させることができない点である。この場合は、やはりよく勉強したら金品を渡すなど、子供にとって具体的な約束をするのが本筋であり、それによって子供には勉強するインセンティブが生まれ、行動は変化するであろう。(戦略的思考の技術 ゲーム理論を実践する 梶井厚志著より)

インセンティブと聞いて、すぐ思い出すのは、お金である。報奨金、ボーナスなどを考える。辞書で引くと、表彰や、景品などもインセンティブの例ででてくる。上の著者の、子供の例のように、より直接的で具体的で、即時性がある方が効果的ということでしょうか。

ホリエモンさんは、お金儲けをしようと思ったら、お金がない貧乏の経験をするのがいいと言っていました。その経験が、インセンティブのお金を、報酬としてもらうために、創意工夫し、今までにない努力と、熱意とをもって仕事にあたることができるようになるということのように感じます。死に物狂いでという表現があてはまるでしょうか。

しかし、お金は麻薬のようなもので、満たされたら、またそれ以上、またそれ以上と、どんどん膨れ上がり、際限がないともよくききます。

まだ自分自身がその域には達していないのがよくわかります。

インセンティブの構造の変え方がわからいということかもしれません。



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