AI・IT時代の求められる能力について
平成30年年次経済財政報告( https://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je18/index_pdf.html )をみてみます。
少子高齢化が、進む中で、人手不足に対処しつつ、持続的な成長を実現するためには、サプライサイドを抜本的に強化し、潜在成長率を引き上げていくことが必要である、といっています。
人づくりについては、学び直しを促進することで、技術革新に対応した人材を増やすことともに、年齢にかかわらず全ての人が元気に活躍し続けることができる社会を実現することが必要である、ともいっている。
企業で今後求められる能力は、マネジメント能力、専門的な知識・技能、コミュニケーション能力、アイデア力等が上位にきている。そして、どの企業にも当てはまるようである。
読解や伝達等の意味を理解し柔軟な対応を行う頻度が、ITを使う頻度と相関が高いという背景は、これらは、AIやIT技術では代替できない能力であるということである。といっている。
情報処理を・通信に携わる人材(IT人材)の割合をG7諸国で、比較場合、就業者に占める割合は、日本は1.8%、英国5.2%、アメリカ3.0%など、他の6か国は
日本よりその割合が高い。日本は、IT人材を他国と比較した場合少ないということのようです。
日本は、IT企業に、IT人材が配属されているが、他国は、IT企業以外にも、IT人材が活用されており、幅広い企業にIT人材が配属されているようです。日本でも今後は、その傾向が出てくるのではないでしょうか。
IT・AIが進展するなかで、今後重要になってくるスキル等は、読解力等の基礎的な能力に加え、適切な分析・伝達ができる能力ということを言っており、ITの専門人材の育成がより重要になるといっている。
読解力は、中学生ぐらいまでに、急激に伸び、大人になってからは伸びないわけではないがわずかということもいわれている。これを考えると、義務教育の重要性が考えられる。
また、高度のIT技術者は、大学等で学ぶことになると考えるが、日本は、高度なIT関係分野を専攻する学生が諸外国と比べて少ないといういことです。そして、理学部・工学部を専攻する学生数が、減少しているということのようです。